SOLD OUT
銀幕を包んだ闇を抜け出し、映画の新たな「配給網」となったレンタルビデオ店。その創世から終幕、そして「配信」の現在へとつづくアメリカ映画のもうひとつの歴史。
「いまやレンタルビデオ店はアメリカ人の暮らしからは既に遠くなったけれど、願わくば本書『ビデオランド』が、かつての生き生きとした社会生活のなにものかを伝え、とりわけ日本の読者諸賢にとっても、遠いどこかの話ではなく、いまや消え去ろうとしている文化になんらかの親しさや近しさを感じてもらえるようなものでありますようにと思う。……ビデオストアはありふれた、つかのまの、記憶されることさえないふるまいとやりとりに溢れた何の変哲もない場だった。けれどそういうものはえてして、消え去って初めて気づくものだと、そんなふうにつくづく思うのである」(「日本語版への序文」より)
[出版社より]
著 者|ダニエル・ハーバート
訳 者|生井英考・丸山雄生・渡部宏樹
出版社|作品社
定 価|3,400円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|381
ISBN|9784861828751
初 版|2021年12月
Contents
第1部 レンタルビデオの歴史と文化
長い物語
実践的な分類
第2部 ビデオストアと映画文化のローカル化
ビデオ資本
スモールタウン・アメリカのレンタルビデオ
第3部 流通するビテオストア文化
価値の配給
選択に寄り添う―批評、アドヴァイス、メタデータ
終章
Author
ダニエル・ハーバート Daniel Herbert
ミシガン大学映画・テレビ・メディア学科准教授。南カリフォルニア大学で映画研究の博士号を取得。専門はメディア産業論・文化論。
Translator
生井 英考 Eiko Ikui
立教大学アメリカ研究所員。政治社会学、映像人類学
丸山 雄生 Yuki Maruyama
東海大学文化社会学部ヨーロッパ・アメリカ学科准教授。アメリカ文化史、動物研究
渡部 宏樹 Koiki Watabe
筑波大学助教/エジプト日本科学技術大学客員助教。表象文化研究
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