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「人新世」の正体を、あなたはまだ何も知らない。
人文学界で最も名誉ある「タナー講義」を、読みやすい日本語へ完訳。
地質学から歴史学まで、あらゆる学問の専門家の知見を総動員し、多くの分断を乗り越えて環境危機をファクトフルに考えるための一冊。かりそめの答えに満足できない現実派の読者におくる。
「我々はどこへ向かうのか、その考え方の土台となる本。宇宙に学校が出来たら、この本はきっと人類共通の教科書となるでしょう」
――山崎直子(宇宙飛行士)
「計算機自然時代、人間性の根幹や定義は変遷しつつある。この本はその人文学的見通しにクリアな筋道をつけてくれる」
――落合陽一(メディアアーティスト)
[出版社より]
著 者|ディペシュ・チャクラバルティ
訳 者|早川健治
出版社|晶文社
定 価|1,800円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|180
ISBN|978-4-7949-7333-7
初 版|2023年02月
Contents
講義1 時代意識としての気候変動
講義2 人間が中心ではなくなるとき、あるいはガイアの残り
日本版特別インタビュー 『人新世の人間の条件』に寄せて
訳者あとがき
Author
ディペシュ・チャクラバルティ Dipesh Chakrabarty
1948年生。インド出身の歴史学者。シカゴ大学教授。専門は歴史学方法論、ポストコロニアル理論、サバルタン研究、南アジア史など。ベンガル地方の労働史の研究から出発し、1980年にはサバルタン研究の最重要組織であるSubaltern Studiesをラナジット・グハらと共同創設した。その後2000年には主著Provincializing Europeを発表。西洋を起源とする歴史学のカテゴリーを西洋以外の文脈へと開いていくための道を模索し、歴史学の方法論に大きな影響を与えた。2021年発表の最新作The Climate of History in a Planetary Ageでは、人文学者が人為的な地球環境改変とどう向き合っていくべきかという問題を丹念に探究した。トインビー賞、タゴール賞など受賞多数。
Translator
早川 健治 Kenji Hayakawa
1989年生。ダブリン在住の翻訳家。哲学修士。CplとGoogleで人材あっ旋担当者として働いた後、独立して現職。和訳にチョムスキー&ポーリン『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』(2021)、バルファキス『世界牛魔人』(2021、いずれも那須里山舎)など、英訳に多和田葉子『Opium for Ovid』(Stereoeditions)。一般向け配信番組「フィネガンズ・ウェイクを読む」主催者。公式ウェブサイト:kenjihayakawa.com
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