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ベルリン・オリンピック反対運動[OUTLET]

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ナチスが大々的に関与して国際政治の抗争の場になった1936年のベルリン・オリンピックについては、ドイツの政治・外交との関係や宣伝・映像・芸術の実態など、様々な角度から論じられてきた。

このオリンピックに対してイギリスは反対運動を展開したが、その実像は明らかにされてこなかった。そこで本書では、まず反対運動でイニシアチブを握ったイギリス労働者スポーツ協会の活動を史料から掘り起こす。さらに、フィリップ・ノエル=ベーカーとウォルター・シトリーンの2人に焦点を当てて、彼らの理念や抱えた矛盾も踏まえて反対運動の内実を照らし出す。

バルセロナ人民オリンピアードとの距離感、オリンピック憲章擁護の闘い、ナチ・スポーツ独裁批判――オリンピックという巨大イベントにそれぞれの立場から反対運動を展開した歴史のアクターを追尾し、現代のオリンピックの問題点をも浮き彫りにする。
[出版社より]


著 者|青沼裕之
出版社|青弓社
定 価|2,600円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|224

ISBN|978-4-7872-2089-9
発 行|2020年05月


Contents
序 章 なぜベルリン・オリンピック反対運動を研究するのか
 1 国家プロジェクトとしてのオリンピックとパラリンピック
 2 ベルリン・オリンピック研究の蓄積
 3 本書の課題

第1章 イギリスのベルリン・オリンピック反対運動
 1 国際的なベルリン・オリンピック反対運動の開始
 2 イギリスのベルリン・オリンピック反対運動の起点
 3 イギリス・ドイツ対抗フットボール・マッチへの反対とベルリン・オリンピック・ボイコットの提案
 4 赤色スポーツインター国際協議会(プラハ)へのイギリス代表参加
 5 国際フェアプレー委員会パリ国際会議へのイギリス代表参加
 6 バルセロナ人民オリンピアードへの参加準備とスペイン内戦による中止
 7 その後の祭典とスペイン支援

第2章 ノエル=ベーカーによるオリンピック憲章擁護の闘い
 1 ノエル=ベーカーによる最初の問い合わせ(一九三三年五月)
 2 ノエル=ベーカーとハロルド・エイブラハムズの往復書簡
 3 ノエル=ベーカーへの反対運動援助の要請
 4 ノエル=ベーカーが投書を「タイムズ」に公表しなかった理由
 5 エイブラハムズの主張とイギリス・オリンピック協議会の決定
 6 ノエル=ベーカーの二通の投書
 7 「マンチェスター・ガーディアン」に掲載されたモンタギューの論説
 8 ノエル=ベーカーの投書に対する国内外の反響
 9 一九三六年前半のベルリン・オリンピック参加をめぐる動向
 10 ノエル=ベーカーの決断の歴史的意義

補 論 ノエル=ベーカー文書に収められた亡命者によるナチ・スポーツ情報
 1 亡命ドイツ人の活動とナチ・スポーツ情報の発信
 2 亡命者によるナチ・スポーツ情報の要点と特徴
 3 ノエル=ベーカーの論述の論拠となった亡命者によるナチ・スポーツ情報

第3章 ウォルター・シトリーンのナチ・スポーツ独裁批判
 1 イギリス・ドイツ対抗フットボール・マッチとシトリーン
 2 シトリーンのパンフレット『ヒトラーの支配下に』
 3 国際フェアプレー委員会とシトリーン
 4 バルセロナ人民オリンピアードとシトリーン
 5 国際労働運動の指導者としてのシトリーンの判断

終 章 イギリスのベルリン・オリンピック反対運動の思想と行動

主要参考文献
あとがき


Author
青沼 裕之 Hiroyuki Aonuma
1958年、長野県生まれ。武蔵野美術大学教授。専攻はイギリススポーツ史。著書に『イギリス労働者スポーツ運動史――一九二三―五八年』(青弓社)、共著に『体育・スポーツの近現代――歴史からの問いかけ』(不昧堂出版)、『幻の東京オリンピックとその時代――戦時期のスポーツ・都市・身体』(青弓社)など。

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