

新編 人と人との間
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「あいだ」理論の出発点。
精神病理を人間の在り方の一様相として論じてきた著者によるキー概念「間」(「あいだ」)。自己存在の根底にある超個人的な場所としての「人と人との間」は、現代思想に大きな影響を与えた。本書は、ドイツ留学時に思索した日本人論としてこの概念を世に問うた一冊である。
日本人特有の精神病的生き方をさまざまな現象を通して思索するとともに、日本的精神症状とされる対人恐怖、貰子幻想の病理を解明。さらに「間」理論を和辻哲郎の『風土』、土居健郎の「甘え」理論と併せて検討して、人間存在の様相を詳らかにする。文庫化にあたり講演「人と人とのあいだの病理」を併録。解説=清水健信。
[出版社より]
著 者|木村敏
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,300円+税
判 型|文庫判[並製]
頁 数|320
ISBN|978-4-480-51299-4
発 行|2025年03月
Contents
人と人との間――精神病理学的日本論
はしがき
第一章 われわれ日本人
第二章 日本人とメランコリー
第三章 風土と人間性
第四章 日本語と日本人の人間性
第五章 日本人の精神病理
第六章 文化を超えた精神医学
人と人とのあいだの病理
一 交換不可能な個人の心
二 人と人との“あいだ”への関心
三 “あいだ”をめぐる病理
四 自己と“あいだ”
文庫解説 木村敏とドイツの間、木村敏と京都学派の間 清水健信
Author
木村 敏 Bin Kimura
1931年、旧朝鮮生まれ。1955年、京都大学医学部卒業。現在、京都大学名誉教授、河合文化教育研究所所長・主任研究員。専攻、精神病理学。著書に『自覚の精神病理』(紀伊國屋書店)、『異常の構造』(講談社現代新書)、『時間と自己』(中公新書)、『木村敏著作集』全8巻(弘文堂)、『関係としての自己』(みすず書房)、『臨床哲学講義』(創元社)、『あいだ』『自己・あいだ・時間』『分裂病と他者』(ちくま学芸文庫)など。訳書多数。1981年にシーボルト賞、1985年にエグネール賞、2003年に和辻哲郎文化賞、2010年に『精神医学から臨床哲学へ』(ミネルヴァ書房)で毎日出版文化賞を受賞。
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