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Na+ ナショナリズムと芸術生産

¥ 550

文化的ナショナリズムの一つの形であり、またツールともいえる本質主義は、常に様々な影響によって変化し続ける文化を、まるで決定的で揺るぎない特質があるかのごとく捉え、伝統や国民文化の形成や、民族の精神論へと結びつけてゆきます。一方で、最近の日本の文化政策は、マンガやゲームといった、ユニークなサブカルチャーを生み出す国といったイメージを打ち出しており、現代美術においても、それを内面化したような表現や言説が見られることがあります。

しかし現代美術は、様々な力によって形作られる現実世界の姿や構築された言説をなぞるのではなく、新たな現実や知の可能性を引き出す批判的で創造的な活動ではないでしょうか。だとすれば、その可能性は、ナショナリズムの様々な具体的な問題にアプローチする事で、何を発信できるのでしょうか。

このプロジェクトでは、アーティスト、キュレーター、研究者等、現代美術とその言説の創出に関わる人々が、文化生産、政治、市場経済、言説のみならず、個々の主体に現れるナショナリズムに対峙し、多様な形式のテキストや視覚表現で発信する試みです。
[編集部より]

企画・編集|Na+制作委員会
判型|D4タブロイド判
ページ数|24
ISBN|978-4-908323-00-3
刊行|2011年2月

Contents
照屋勇賢(アーティスト)「Beauty is Political」
毛利嘉孝(社会学者) 「ブランド・ナショナリズムの時代」
ロジャー・マクドナルド(キュレーター) 「トンネルを掘る者」
藤井 光(アーティスト)「天使を宙づりにする紐を切れ」
手塚夏子(ダンサー / 振付師)「『所属』についての箇条書き」

チェ・キョンファ(キュレーター)「想像される文化と理想の世界」
片岡真実(キュレーター)「芸術表現の第三の地帯」
星野 太(美学 / 表象文化論)「国家の二つの身体」
原田 晋(アーティスト)
倉茂なつ子(アーティスト)

藤高晃右(起業家)「日本のアートを世界へ」
神谷幸江(キュレーター)「『シャクナゲの運命』と『ヘンリー・ムーア』からみるナショナリズムとアート」
佐々木加奈子(アーティスト)「オキナワ村と接して」
鈴木佑也(建築史 / ロシア・ソ連美術史)「モニュメント建築はナショナリズムか?」
オリヴィエ・クリシャー(美術史家)「優しい国家のすがた」

良知 暁(アーティスト)「from a kitchen room」
沼下桂子(リサーチ・アシスタント)「『暴力』と『平和』と『ナショナリズム』」
森 弘治(アーティスト)
小泉明郎(アーティスト)「たかまがはら」
松原 慈(建築家 / 美術家)「錨、靴、そして眠り」

光岡寿郎(メディア研究 / ミュージアム研究)「ネーション、ミュージアム経由、アイランド」
足立 元(美術史家)「ガンバラナイニッポンカルチャー序説」
奥村雄樹(アーティスト)
伊奈英次(写真家)「008 Kogen-Tenno」
遠藤水城(キュレーター)「宮城潤(前島アートセンター)インタビュー」

兼子紗都子(アーティスト)
飯田志保子(キュレーター)「文化的ナショナリズムと芸術生産の議論に向けて」
杉田 敦(美術批評)「国家に抗するアート」
田中功起(アーティスト)「ぼくらはどこにいて、どちらを向いて、誰に話しているのだろうか」
管 啓次郎(詩人)「No Nation, No Cry」

森村泰昌(美術家)「なにものかへのレクイアム(創造の劇場/レオナール・フジタとしての私)」

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