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贈与と共生の経済倫理学

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経済合理性の荒波のなかで切り離された人々がふたたびつながり、尊厳と自由を取り戻す。お礼制を作り出してきた関係性に着目し、その倫理的意味を考察した意欲作。

食と農を切り口とし近代化、産業化、経済合理性に対する抵抗運動として展開されてきた「有機農業運動」に関心を抱いていた著者は、埼玉県小川町の有機農業者・金子美登氏らが40年にわたって実践してきた「お礼制」という仕組みに注目する。

お礼制とは、生産者と消費者が直接農産物を流通させる「提携」の一種だが、特異なのは農産物を売買するのではなく、贈与と返礼というかたちで流通させてきたこと。その実態や意味はこれまであまり検討されることはなかったが、このお礼制の中にこそ、有機農業運動の「提携」の重要なエッセンスが凝縮されてると著者は考え、その思想や育んだ歴史、可能とした条件を探ろうと、金子氏や彼を取り巻く人々へのインタビューを開始した。

著者はその過程で新たに「もろとも」という関係性を見つけ出す。それは「お礼制」のもう一人の重要なキーパーソンである消費者・尾崎史苗氏が、3・11の原発事故のあと放射能汚染が心配されるなかで語った言葉であった。

お礼制に埋め込まれた「もろともの関係性」とはいったい何なのか。それはいったいどのような意味をもっているのか。
[出版社より]


著 者|折戸えとな
出版社|ヘウレーカ
定 価|3,800円+税
判 型|四六判・上製
頁 数|400

ISBN|978-4-909753-01-4
初 版|2019年1月


Contents
はじめに

序章 「お礼制」と人間的解放

第1部 一人の決意が地域を変えた
第1章 挫折から復活へ―金子美登の物語 
1 「有機の里」霜里農場の特色
2 霜里農場前史
3 金子美登の原点
4 生態系農業の確立を目指して
5 自給区構想と会費制
6 会費制のスタートと失敗
7 「お礼制」のはじまり――農夫の再スタート

第2章 消費者はなぜお礼制を求めたか―尾崎史苗の物語

第3章 開かれた「地域主義」―霜里農場を取り巻く人びと
1 地域とは何か
2 遊びと仕事と生きがい―酒蔵の旦那、中山雅義
3 関係性の見える仕組みづくり――豆腐屋の後継ぎ、渡邉一美
4 地域を変えた村の長老――集落の慣行農家、安藤郁夫
5 法人格という人格をもつ企業―― OKUTA社長、山本拓己

第2部 「お礼制」の可能性
第4章 生業からみる「お礼制」
1 農家生計の歴史的連続性からの視座と禁忌作物
2 市場《交換》/非市場《贈与》の関係性

第5章 「お礼制」が農民にもたらした二重の自由
1 自然との関係性における自由
2 人との関係性における自由――農産物の価格と値づけ

第6章 「お礼制」の仕組みと意義―生産[者]と消費[者]の関係

第7章 人間の動機と経済合理性―ヴァルネラビリティというつながりの起点
1 弱者の生存戦略としてのモラル・エコノミー
2 変容する人間の動機――生存から生きがいへ
3 合理的経済人を問い直す
4 ヴァルネラビリティ――不確実性を抱えて生きる
5 地域に根差すこと、ふたたび埋め込まれること

第3部 「お礼制」に埋め込まれた「もろとも」の関係性
第8章 ポランニーの「埋め込み命題」と「もろとも」
1 環境と経済の相互作用をめぐる経済学的アプローチ
2 宇沢弘文とポランニーの共通点
3 「もろとも」が意味するもの
4 経済を社会関係に埋め戻す――ポランニーの思想

第9章 責任・自由・信頼
1 非対称的関係性を乗り越えるための「もろとも」
2 技術と時間
3 「もろとも」の関係性における責任をめぐって
4 「覚悟して受け入れること」と自由
5 「埋め込み」から「もろとも」へ

おわりに


Author
折戸 えとな Etona Orito
1975年12月7日横浜生まれ。2001年3月津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業、2011年3月立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了(異文化コミュニケーション学修士)、2017年9月東京大学大学院新領域創成科学研究科博士後期課程修了(環境学博士)

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