SOLD OUT
ソ連編に続く東ドイツ・ポーランド・チェコスロバキア・ハンガリー編。
科学技術・音楽・アート・数学に秀でた民族達の冷戦期電子音楽を徹底調査!
パンクでも4週間働いていないと懲役刑、バンドの給料は機材の重量で計算、etc。
・東ドイツ国家公認の反体制スピリットを体現した「オストロック」/Puhdys、City、Silly、Karat
・カセットテープで地下出版せざるを得なかった「真のアンダーグラウンド」/ディー・アンデレン・バンズ
・検閲逃れの為に歌詞を拒みながらも米刑事ドラマカヴァーのエレクトロニック・インストルメンタル/Key
・東ドイツのチャート1位になりながらも西側に亡命しスピリチャル化したパンクの女王/ニナ・ハーゲン
・メンバーの内、二人がシュタージへの情報提供者だったパンクバンド/Die Firma
・ソ連そして米国進出まで果たしたアイドル的エレクトロポップ・バンド/Papa Dance
・ 白塗り、空手着を着て中華風ディスコ「ブルース・リー」でデビュー/Franek Kimono
・ソ連をロボットに喩え、駐米チェコ大使が作詞したテクノポップ/Mluví K Vám Robot
・イギリス人母を持ち、英語で歌いながらもベトナムやラオスまで遠征したスロバキアのŽbirka
・日本、そして国交がなかった韓国で人気を博したハンガリーのキャンディポップ/ニュートン・ファミリー
・共産趣味スポット、ノイエ・ドイチェ・ヴェレ再検証等のコラムも
[出版社より]
著者|四方宏明
出版社|パブリブ
定価|2,700円+税
判型|四六判
ページ数|272
ISBN|978-4-908468-28-5
初版|2018年9月
Contents
はじめに~共産テクノはソ連から東欧へ
■ドイツ民主共和国
Reinhard Lakomy
─統一ドイツの幼稚園・小学校で愛される東ドイツの電子音楽の父
Kosmischer Läufer
─クラウトロック直系、東ドイツ・オリンピック選手強化のためのスポーツテクノは実在したのか?
Ostrock Bands - Puhdys, City, Silly, Karat
─国家が認めたロックバンドの反体制スピリット?
Key, Pond, Servi, Hans-Hasso Starner, Jürgen Ecke
─検閲のため独自の進化を遂げたエレクトロニック・インストルメンタル
《インタビュー① Frank Fehse》
─当時買った2台のシンセサイザーで家が1軒買えた……
Arnold Fritzsch~Kreis, Pop Projekt
─フィリーソウルからエレクトロディスコまで手がけたディスコ職人
Nina Hagen, H+N, Veronika Fischer
─ニナ・ハーゲンに始まる脱“東”者たちの行方
Die Anderen Bands - AG Geige, Das Freie Orchester
─カセットが生み出したサブカルチャー、ディー・アンデレン・バンズ
《インタビュー② Alexander Pehlemann》
─パンクは東ドイツにとって異星人のような存在でした
《インタビュー③ Lord Litter & Dieter Zobel》
─西ベルリン人も加入した伝説のディー・アンデレン・バンズ、DFO
ドイツ民主共和国・ディスコグラフィー
《コラム1》テクノポップのルーツ国としての西ドイツ
─テクノポップ、ヒップホップ、テクノ…全てはKraftwerkから始まった
■ ポーランド人民共和国
El-Muzyka - Marek Biliński, Władysław Komendarek
─意外なる電子音楽大国、ポーランドで生まれたエル・ムージカ
《インタビュー④Marek Biliński》
─ポーランド人は、いろんな手を使って自分たちが欲しいものを手に入れるのです
《インタビュー⑤Władysław Komendarek》
─政治的な歌詞を歌った時、シークレットサービスは電気を突然切りました……
Budka Suflera, Klincz, Lady Pank, Maanam
─海外制覇も目論んだポーランドのニューウェイヴ・バンドたち
Nowa Fala - Tilt, Kryzys, Madame, Made In Poland
─1980年はポーランド・ニューウェイヴ(ノヴァ・ファラ)元年!
Franek Kimono
─見た目はヤバいオッサンだが、侮れないオリエンタルディスコ
Papa Dance
─ソ連そして米国進出まで果たしたアイドル的エレクトロポップ・バンド
Disco Polo
─恥ずかしいけど、ポーランド人なら歌えてしまう田舎のディスコ
ポーランド人民共和国・ディスコグラフィー
《コラム2》ノイエ・ドイチェ・ヴェレ再検証
─世界中で同時多発したニューウェイヴという現象
■チェコスロバキア社会主義共和国
Elektronická Hudba - Alexander Goldscheider, Alojz Bouda
─ソ連をロボットに例えた、風刺が効いた元祖テクノポップ
ORM
─スペースディスコで1978年にデビューした電子音楽プロデューサー・チーム
Pražský Výběr, Discobolos, Jana Kratochvílová
─政府によって強制終了となったプラハ発バンドのリーダーは後の大臣
Nová Vlna - Abraxas, OK Band, Tango
─チェコのノヴァーヴルナ(ニューウェイヴ)の先駆者たち
Otakar Olšaník, Sirus
─ブレイクダンス、エアロビクス……チェコスロバキアにもスポーツテクノ!
Balet, Iveta Bartošová, Jiří Korn
─ミスター・ディスクジョッキーで東欧ディスコにタイムスリップ!
Miroslav Žbirka, Limit, Banket, Vašo Patejdl
─侮れないスロバック・エレクトロポップ
Jindřich Parma, Hipodrom, Cutmaster And M.C. Groove
─チェコスロバキア最大ヒット曲のアレンジャーはチェコハウスの創始者
チェコスロバキア社会主義共和国・ディスコグラフィー
《コラム3》東欧共産スポット案内
─共産博物館、共産施設、共産食堂、共産カフェ、共産市場を訪ねて
■ハンガリー人民共和国
Elektronikus Zene-Fonográf, P.R. Computer
─東ドイツで1975年にリリースされたハンガリー産元祖東欧テクノポップ
Neoton Família/Newton Family
─日本と韓国で人気者だったキャンディポップ、ニュートン・ファミリー
Omega, Gábor Presser, Tamás Mihály, László Benkő
─電子音楽を残したハンガリー屈指のロックバンドのメンバーたち
Modern Hungária, Modern System, Dolly Roll
─哀愁のディスコポップに鞍替えしたオールディーズ・バンド
GM49, KFT
─スカからテクノポップに転向したコメディアン率いるバンド
Solaris, Napoleon Boulevard, Első Emelet
─プログレッシヴロック・バンドの移籍組から生まれた2組の人気ニューウェイヴ・バンド
ハンガリー人民共和国・ディスコグラフィー
あとがき
参考文献
Author
四方宏明 Hiroaki Shikata
1959年京都市生まれ。神戸大学卒。2014年にP&G退社後、(株)conconcom及び(株)WATER DESIGNにて調査・開発コンサルタントとして活動する。2017年よりcitrusでもプロダクト・リサーチャーとして情報発信をしている。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドとなり、音楽発掘家としても情報発信を続けている。音楽だけでなく、レトロフューチャー、ヴィンテージ、マージナルなものを愛する。
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