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映像メディア学を追求する東京芸術大学大学院映像研究科では、さまざまなメディアを駆使した制作と教育を行うとともに、映像文化に関わるメディアのあるべき方向性について多様な観点から研究しています。
「LOOP 映像メディア学Vol.6」では、このたびフランスで全活動を収めたアーカイブが刊行されたメディア・アーティスト藤幡正樹のロングインタビュー第2弾を収録、1980年代から90年代末までの経験を語ります。
そのほかに、現在のメディア環境の中で私たちはいかなる主体たり得るのか、〈端末市民〉というキーワードの有効性を再び問う桂英史の論考「到来の思考 端末市民を問い続けること」、さらにはその状況認識を敷衍し芸術のおかれた状況を問う、黒瀬陽平・松井茂・桂英史鼎談ほかの記事を掲載しています。
[編集部より]
発 行|東京藝術大学大学院映像研究科
出版社|左右社
定 価|1,200円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|344
ISBN|978-4-86528-144-6
初 版|2016年3月
Contents
クロニクルその2
技術・メディア・表現―83年〜99年— 藤幡正樹 聞き手・構成=編集部
到来の思考 端末市民を問い続けること 桂英史
[ コンテンポラリー・アニメーション入門 ]
岡本忠成の仕事
クエイ兄弟、失敗の迷宮 ―スザンヌ・バカン インタビュー 山村浩二
[ 鼎談 ]
批判的芸術と主体をめぐって 端末市民が演じる使役と知覚 黒瀬陽平+松井茂+桂英史
『アニメーションブートキャンプ』の挑戦 持続・発展する産学官連携の一事例 布山タルト
『ファッツァー』試論 ハンス=ティース・レーマン/林立騎訳
社会契約の結び直しとしての演劇 林立騎
[研究ノート]「移動する撮影者」という制作手法について 玄宇民
[テクニカルノート]コンピュータによる描画法の誕生と現在 牧奈歩美
[研究ノート]core of belles 2014年12ヶ月連続公演『怪物さんと退屈くんの12ヶ月』 池田武史
[論文]写真の概念と書画・浮世絵 松浦昇
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