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数々の映画や文学作品でも知られる「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用される「植物園」の起源を描き出す。イギリス帝国史研究の原点にして、2020年2月に没した著者の遺著。
[出版社より]
著 者|川島昭夫
出版社|共和国
定 価|2,800円+税
判 型|四六変型判/上製
頁 数|240
ISBN|978-4-907986-66-7
初 版|2020年7月
Contents
はじめに(志村真幸)
第1章 植物帝国主義
第2章 重商主義帝国と植物園
第3章 カリブの植物園
第4章 ブルーマウンテンの椿──カリブの植物園・2
第5章 インドの植物園と大英帝国
第6章 植物学の同胞──インドの植物園と大英帝国・2
第7章 戦艦バウンティ号の積み荷
第8章 海峡の植物園──ペナンとシンガポール
あとがき(志村真幸)
Author
川島昭夫 Akio Kawashima
1950年、福岡県に生まれ、2020年、滋賀県に没する。京都大学名誉教授。専攻は、西洋史。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。神戸市外国語大学、京都大学大学院人間・環境学研究科で教鞭を執る。
おもな著書に、『植物と市民の文化』(山川出版社、1999)、『越境する歴史家たちへ』(共編著、ミネルヴァ書房、2019)、翻訳に、ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑』(工作舎、1986)、ジョン・H・ハモンド『カメラ・オブスクラ年代記』(朝日選書、2000)などがある。
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