『閨房哲学』は、18世紀以前の思想や同時代の啓蒙思想が入り込み、豊饒なテクストが形成されている。サドの哲学が性と見事に結びついたリベルタン文学の集大成であり、とりわけ途中挿入された「フランス人よ、共和主義者になりたければあと一息だ」は有名だ。
これまでにも翻訳がみられるが、本書は18世紀初版本の当時のテクストを忠実に再現し、最新の研究成果をともなった詳細な註と解説を付す決定版といえる。
[出版社より]
著 者|マルキ・ド・サド
訳 者|関谷一彦
出版社|人文書院
定 価|3,800円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|346
ISBN|9784409130360
初 版|2014年12月
Author
マルキ・ド・サド Marquis de Sade
フランス革命期の貴族、小説家。代表作に『悪徳の栄え』『ソドムの百二十日』など。
関谷一彦 Kazuhiko Sekitani
1954年、大阪府生まれ。関西大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士後期課程修了、リヨン第2大学でDEAを取得。現在関西学院大学教授。専門は18世紀フランス文学、リベルタン文学。共著書に『危機を読む ―モンテーニュからバルトまで―』(白水社)、Lire Sade (L'Harmattan)、L'Invention de la catastrophe au XVIIIè siècle (Droz)、論文は「ディドロのエクリチュールのエロティスム」、「性を通してみた日本とフランス ―ルソーのエミールの位置―」、「18世紀フランスのエロティックな版画と日本の春画」など、翻訳には『人間の領域 迷宮の岐路』(法政大学出版局)、『愛の行為』(彩流社)がある。
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