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現代アートを司るのは、いったい誰なのか?
世界的企業のトップや王族などのスーパーコレクター、暗躍するギャラリスト、資本主義と微妙な距離を保つキュレーター、存在感を失いつつも反撃を試みる理論家、そして新たな世界秩序に挑むアーティストたち……。日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの常識(ルール)=本当の姿(リアル)を描きつつ、なぜアートがこのような表現に至ったのか、そしてこれからのアートがどのように変貌してゆくのかを、本書は問う。
さらに、これら現代アートの「動機」をチャート化した「現代アート採点法」によって、「難解」と思われがちなアート作品が目からウロコにわかりはじめるだろう。
アートジャーナリズムの第一人者による、まったく新しい現代アート入門。
[出版社より]
「多文化主義が多様な価値を生み出す一方、それらを通約するものといえばグローバルなアート・マーケットにおける価格しかない——そんな現状を打破するために必要なのは、批評の再生だ。ただの情報コラムではない。勉強の成果をひけらかすために書かれる小難しい論文でもない。アートの理論や歴史から経済や社会の現実までを横断する真の意味でジャーナリスティックな批評。『現代アートとは何か』は、そういうジャーナリスティックな批評のベースとなる最良のガイドブックである」
——浅田彰
著 者|小崎哲哉
出版社|河出書房新社
定 価|2,700円+税
判 型|四六変形判/並製
頁 数|448
ISBN|978-4-309-27929-9
初 版|2018年03月
Contents
序章 ヴェネツィア・ビエンナーレ——水の都に集まる紳士と淑女
Ⅰ マーケット——獰猛な巨竜の戦場
Ⅱ ミュージアム——アートの殿堂の内憂外患
Ⅲ クリティック——批評と理論の危機
Ⅳ キュレーター——歴史と同時代のバランス
Ⅴ アーティスト——アート史の参照は必要か?
Ⅵ オーディエンス——能動的な解釈者とは?
Ⅶ 現代アートの動機
Ⅷ 現代アート採点法
Ⅸ 絵画と写真の危機
終章 現代アートの現状と未来
Author
小崎 哲哉 Tetsuya Ozaki
プロデューサー/ジャーナリスト。『03』『ART iT』『Realtokyo』を経て、現在『Realkyoto』編集長、京都芸術大学大学院教授。編著書に『百年の愚行』他。著書に『現代アートとは何か』。
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