20世紀フランスを代表する思想家モーリス・メルロ=ポンティ(1908‐61)が死の前年にまとめた論集『シーニュ』。同書には、言語学、絵画論、人類学への言及や、フッサール論、ベルクソン論、マキアヴェッリ論など、おもに中期から晩年にかけて執筆された多彩な論考が収録されており、その多中心的な思想を一望するうえで欠かせない一冊となっている。本書ではそのなかから、ニザンとサルトルとの関わりが美しく綴られた序文のほか、「間接的言語と沈黙の声」「哲学者とその影」など重要論考6本をセレクトし、新訳。清新な訳文と懇切丁寧な注釈・解説により、その真価が明らかとなる。文庫オリジナル。
[出版社より]
著 者|モーリス・メルロ=ポンティ
編訳者|廣瀬浩司
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,400円+税
判 型|文庫版/並製
頁 数|416
ISBN|978-4-480-51002-0
初 版|2020年09月
Contents
間接的言語と沈黙の声
モースからレヴィ=ストロースへ
哲学者とその影
生成しつつあるベルクソン
マキアヴェッリについての覚書
Author
モーリス・メルロ=ポンティ Maurice Merleau-Ponty
1908‐61年。高等師範学校卒業。コレージュ・ド・フランス教授。実存主義、現象学的思想を代表するフランスの哲学者。人間の行動、身体、言語、芸術などに深い哲学的洞察を示し、さまざまな文化領域に多大な影響を及ぼした。サルトルとともに『レ・タン・モデルヌ』誌を創刊し、多くの政治的発言を行なったことでも知られる。
Editor / Translator
廣瀬 浩司 Koji Hirose
1963年生まれ。筑波大学人文社会系教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。パリ第1大学博士(哲学)。著書に『後期フーコー』『デリダ――きたるべき痕跡の記憶』などが、訳書に『ミシェル・フーコー講義集成9 生者たちの統治』などがある。
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