二〇二〇年東京オリンピックの、メインスタジアムやエンブレムのコンペをめぐる混乱。それは、巨大イベントの開催意義について再考を迫る契機となった。そもそもオリンピックとデザインは、密接な関係にある。一九六四年東京オリンピックでは、日本のデザイン界が総力を結集し、各分野が連携を図り、統率のとれたデザインポリシーが展開された。その延長上に、一九七〇年大阪万博でもデザインポリシーは発揮されることになる。本書では、戦後に「デザイン」という概念が定着していく過程から説き起こし、五輪と万博という巨大国家プロジェクトのデザインと、そこに貢献した丹下健三、亀倉雄策らの群像を追う。
[出版社より]
著 者|暮沢剛巳
出版社|筑摩書房[ちくま新書]
定 価|860円+税
判 型|新書判
頁 数|272
ISBN|9784480071163
初 版|2018年02月
Contents
第1章 世界デザイン会議から東京オリンピックと大阪万博へ
第2章 「国民的」建築家―丹下健三
第3章 グラフィック・デザインという戦略―亀倉雄策
第4章 デザイン・ポリシーによる統率―勝見勝
第5章 原子力の一九六〇年代―岡本太郎
第6章 マルチプロジェクション―観客から群衆へ
第7章 万博パビリオン―「日本館」の系譜
第8章 デザイン・コンペ―東京オリンピック二〇二〇エンブレムと新国立競技場
Author
暮沢 剛巳 Takemi Kuresawa
1966年青森県生まれ。美術・デザイン評論。東京工科大学デザイン学部教授。
*Earliest delivery date is 10/14(Mon) (may require more days depending on delivery address).
*Tax included.
*Shipping fee is not included.More information
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。