インヴィンシブル

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《レギスⅢへの着陸完了。サブ=デルタ92型砂漠惑星。われわれは第二手順に則ってエヴァナ大陸の赤道地帯へ上陸する》

この通信から40時間後、まったく意味をなさない奇妙な音声を伝えてきたのを最後に消息を絶ったコンドル号を捜索するため、二等巡洋艦インヴィンシブル号は琴座の惑星レギスⅢに降り立った。そこは見わたす限りの広大な大地に生命の気配のない、赤茶けた灰色の空間であった。やがて、偵察のために投入された撮影衛星が人工的な構造物をとらえ、探索隊が写真が示す地点へと向かう。たどり着いたのは、奇怪な形状を有し廃墟と化した《都市》であった。

《都市》の内部へと足を踏み入れ、調査を進める探索隊であったが、そこにコンドル号発見の知らせがもたらされる。急ぎ現地に向かった一行が目にしたのは、あたり一面に物と人骨が散乱し、砂漠にめり込んでそそり立つ、変わりはてたコンドル号の姿であった。謎に満ちたこの惑星でいったい何が起こったのか!? ――『エデン』『ソラリス』からつらなるファースト・コンタクト三部作の傑作のポーランド語原典からの新訳。解説=沼野充義。
[出版社より]


著 者|スタニスワフ・レム
訳 者|関口時正
出版社|国書刊行会[スタニスワフ・レム・コレクション]
定 価|2,200円+税
判 型|四六変型判/上製
頁 数|292

ISBN|978-4-336-07134-7
初 版|2021年09月


Contents
黒い雨
廃墟の谷間で
コンドル
一人目

ラウダの仮説
ロアン隊
敗北
長い夜
会話
不死身

訳者あとがき(関口時正)
解説 稼働する物語装置、星の啓示(沼野充義)
スタニスワフ・レム年譜


Author
スタニスワフ・レム Stanisław Herman Lem
1921 年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領リヴィウ)に生まれる。クラクフのヤギェロン大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始める。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『インヴィンシブル』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF 作品を発表し、SF 作家として高い評価を得る。同時に、サイバネティックスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70 年には現代SF の全2 冊の研究書『SF と未来学』を完成。70 年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006 年に死去。

Translator
関口 時正 Tokimasa Sekiguchi
1951 年、東京都生まれ。東京大学卒。1992 年から2013 年まで東京外国語大学でポーランド文化を講じた。同大学名誉教授。2021 年、ポーランド文学普及・翻訳の顕著な業績に対してThe Polish Book Institute よりトランスアトランティック賞を授与される。著書に『ポーランドと他者』(みすず書房)、Eseje niecałkiem polskie(ポーランドUniversitas)、『白水社ポーランド語辞典』(共著)、訳書にスタニスワフ・レム『主の変容病院・挑発』(国書刊行会)、チェスワフ・ミウォシュ『ポーランド文学史』(共訳)、ヤン・コハノフスキ『挽歌』、ボレスワフ・プルス『人形』、アダム・ミツキェーヴィチ『バラードとロマンス』、同『祖霊祭──ヴィリニュス篇』、スタニスワフ・イグナツィ・ヴィトキェーヴィチ『ヴィトカツィの戯曲四篇』(以上未知谷)、『ショパン全書簡──ポーランド時代』、『ショパン全書簡──パリ時代』上・下(共訳)、イヴァシュキェヴィッチ『尼僧ヨアンナ』(以上岩波書店)、『ヤン・コット 私の物語』(みすず書房)などがある。

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