懐かしい記憶には魔法がかかっている。一九八〇年前後の台北・中華商場を舞台に、少年少女が繰り広げる不思議な物語。踊りだす黒い小人、女子トイレの九十九階のエレベーターボタン、死にゆく小鳥に起きた出来事、若者たちの恋…。ジャンプブーツを履いた魔術師が生みだすさまざまな奇跡。単行本未収録短編を収録。
[出版社より]
著 者|呉明益
訳 者|天野健太郎
出版社|河出書房新社[河出文庫]
定 価|980円+税
判 型|文庫判
頁 数|296
ISBN|978-4-309-46742-9
発 行|2021年11月
Contents
歩道橋の魔術師
九十九階
石獅子は覚えている
ギラギラと太陽が照りつける道にゾウがいた
ギター弾きの恋
金魚
鳥を飼う
唐(とう)さんの仕立屋
光は流れる水のように
レインツリーの魔術師
森林、宮殿、銅の馬と絵の中の少女
単行本訳者あとがき 天野健太郎
解説 魔法を信じるかい? 東山彰良
Author
呉 明益 ご・めいえき/Wu Ming-Yi
1971年台北生まれ。現代台湾を代表する小説家・エッセイスト。97年、短篇集『本日公休』でデビュー。おもな小説に、『眠りの航路』『複眼人』『雨の島』など。『自転車泥棒』で国際ブッカー賞最終候補。
Translator
天野 健太郎 Kentaro Amano
1971年生まれ。翻訳家・俳人。台湾文学・文化を積極的に紹介。訳書に、呉明益『自転車泥棒』、陳浩基『13・67』、龍應台『台湾海峡一九四九』など。句文集に『風景と自由』など。2018年没。
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