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松波太郎はそこにいた。カルチャーセンターで共に過ごしたニシハラくんの未発表小説『万華鏡』が収録され、作家や編集者たちから寄せられたコメントに、松波太郎の説明責任までもが生じてくる文章と空白の連なり……。松波太郎は、ニシハラくんに語りかける。「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」
[出版社より]
「小説を書きたいという欲望に憑かれていた若くほろ苦い日々を、哀惜をこめて振り返る松波太郎は本物の作家である」
――松浦理英子
「小説のわからなさを、そのわからなさと共に生きていくことを、ひたすらに書いている。この小説を読み終わりたくないと思った」
ーー柴崎友香
「カルチャーセンターは、社会で帰属する場を離れて〈個〉となった人と人が、遠い憧憬を胸に秘めて集う。それが稀に奇跡のように幸福な交流を、この地上にもたらす。松波さんはその鎮魂と再興のために、この小説を、みんなの力を借りて作り上げた。(この推薦文わかりにくいですか? 読むうちにほぐれて、あなたを照らす光になるはずです。)」
ーー保坂和志
著 者|松波太郎
出版社|書肆侃侃房
定 価|1,700円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|272
ISBN|978-4-86385-513-7
発 行|2022年04月
Author
松波 太郎 Taro Matsunami
1982年三重県生まれ。文學界新人賞、野間文芸新人賞受賞。著書に『よもぎ学園高等学校蹴球部』、『LIFE』、『ホモサピエンスの瞬間』、『月刊「小説」』、『自由小説集』、近著に『本を気持ちよく読めるからだになるための本』。
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