1954年の第一作から2019 年の遺作まで、フランスを代表する映画監督として、生涯現役で数多くの作品を撮り続けたアニエス・ヴァルダ(1928-2019)の映画人生と哲学をフェミニズム視点で学び直す一冊。
2015 年にカンヌ国際映画祭でパルムドール名誉賞、2017年にはアカデミー名誉賞を受賞(どちらも女性の映画監督としては初)した、ヌーヴェル・ヴァーグ唯一の女性映画作家。2018年のカンヌでは、映画に携わる82名の女性たちとレッドカーペットを歩き、業界の男女格差是正を訴える抗議声明を読み上げた。「ジャック・ドゥミの妻」、「ヌーヴェル・ヴァーグの祖母」だけではない、ヴァルダ独自のフェミニスト美学をさまざまな作品を通して追究する。
[編集部より]
出版社|現代書館
定 価|1,400円+税
判 型|A5判・並製
頁 数|140
ISBN|978-4-7684-9104-1
初 版|2019年11月
Contents
【特集 アニエス・ヴァルダ】
・楠本まき アニエス・ヴァルダへの手紙
・アニエス・ヴァルダ/相川千尋訳 トロントについての覚え書き(1974年)
・斉藤綾子 女が流離うとき:ヴァルダのシネエクリチュールと抵抗の意味
・林瑞絵 アニエス・ヴァルダと二つのフェミニズム映画
・菅野優香 最愛の夫 ヴァルダの「ドゥミ映画」を読む
・園山水郷 アニエス・ヴァルダ 変革の時代を生きた証として
・小林美香 写真の目線で読み解くアニエス・ヴァルダの映画作品
・飛幡祐規 小さき存在を拾う映像詩人
・ミニコラム寄稿 松田青子、福岡南央子、野中モモ
・ヴァルダをめぐる旅
・ヴァルダ・ストーリー
・フィルモグラフィー
【特集2 映画界のハラスメントを考える】
UPLINK Workers' Voices Against Harassment 多様で公正な世界を映し出すために
【オンラインイベントレポート】
荒井裕樹×石川優実×伊是名夏子×松波めぐみ 障害者の声はワガママなの?
【寄稿】
・中村桃子 世界の女性は『女ことば』を話す
・井谷聡子 オリンピック問題からジェンダーを考える
【連載】
・アトランさやか
・インベカヲリ★
・江戸川ずるこ
・小野春
・栗田隆子
・SAW & LAW(漫才コンビ)
・高島鈴
・二三川練
・書店からはじまるフェミニズム(沖縄くじらブックス/渡慶次美帆)
・フェミニズム勉強会#猫研
・シネマレビュー(浅野百衣)
・シモーヌブックガイド
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