
[クーポン]5/23[金]15:00より三日間限定◎全品15%オフ
[イベント]5/23[金]開催◎「詩とコーヒー、ときどきパン」小山伸二さん+清水美穂子さん
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急に具合が悪くなる
¥1,760
もし明日、急に重い病気になったら――。 見えない未来に立ち向かうすべての人に。 哲学者と人類学者の間で交わされる「病」をめぐる言葉の全力投球。共に人生の軌跡を刻んで生きることへの覚悟とは。信頼と約束とそして勇気の物語。 もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか? もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか? がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。 [出版社より] 著 者|宮野真生子・磯野真穂 出版社|晶文社 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|256 ISBN|978-4-7949-7156-2 発 行|2019年09月 Contents 1便:急に具合が悪くなる 2便:何がいまを照らすのか 3便:四連敗と代替療法 4便:周造さん 5便:不運と妖術 6便:転換とか、飛躍とか 7便:「お大事に」が使えない 8便:エースの仕事 9便:世界を抜けてラインを描け! 10便:ほんとうに、急に具合が悪くなる Author 宮野 真生子 Makiko Miyano 福岡大学人文学部准教授。一九七七年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(後期)単位取得満期退学。博士(人間科学)。著書に『なぜ、私たちは恋をして生きるのか』(ナカニシヤ出版、二〇一四年)、共著に『急に具合が悪くなる』(晶文社、二〇一九年)、『愛・性・家族の哲学』シリーズ全三巻(ナカニシヤ出版、二〇一六)。論文に「九鬼周造の存在論理学」(『西日本哲学年報』第19号、二〇一一年、西日本哲学会若手奨励賞受賞)、「個体性と邂逅の倫理―田辺元・九鬼周造往復書簡から見えるもの」(『倫理学年報』第55集、二〇〇六年、日本倫理学会和辻賞受賞)、他。 磯野 真穂 Maho Isono 国際医療福祉大学大学院准教授。1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。オレゴン州立大学応用人類学研究科修士課程修了後、2010年、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文化人類学、医療人類学。 著書に『なぜふつうに食べられないのか――拒食と過食の文化人類学』(春秋社)、『医療者が語る答えなき世界――いのちの守り人の人類学』(ちくま新書)、『ダイエット幻想――やせること、愛されること』(ちくまプリマ―新書)などがある。
おいしそうな文学。
¥1,320
物語は別腹。 29名の豪華執筆陣が綴る、古今東西の文学作品に登場する一品と、忘れられない読書体験。 読書欲と食欲をそそられる三ツ星<食×文学>エッセイ・アンソロジー。 物語の美食家たちを虜にした全29品。その味は、読んでみてのお楽しみ。まずは一口召し上がれ。 [出版社より] 編 者|群像編集部 出版社|講談社 定 価|1,200円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|128 ISBN|9784065384428 発 行|2025年02月 [ 執筆者一覧・50音順 ] 江國香織、枝元なほみ、粥川すず、木村衣有子、くどうれいん、斉藤倫、最果タヒ、向坂くじら、関口涼子、武塙麻衣子、田中知之、崔実、中条省平、土井善晴、奈倉有里、野村由芽、花田菜々子、原武史、原田ひ香、平松洋子、藤野可織、穂村弘、堀江敏幸、益田ミリ、町田康、三浦裕子、宮内悠介、宮崎純一、山崎佳代子
湯気を食べる
¥1,760
最注目の著者による「自炊」エッセイ集。 幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。 [出版社より] 著 者|くどうれいん 出版社|オレンジページ 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|212 ISBN|9784865937039 初 版|2025年03月 Contents 【第一章】湯気を食べる 湯気を食べる ディル? それはまかない 南国の王様 愛妻サンド アイスよわたしを追いかけて 福岡のうどん 鍋つゆ・ポテトチップス 棚に檸檬 白いさすまた すいかのサラダ くわず女房 ぶんぶん 庭サラダバー 手作りマヨネーズ おどろきの南蛮漬け かに玉ごはん いい海苔 すだち 寿司はファストフード シェーキーズってすばらしい ピザは円グラフ 醤油はいずれなくなる 【第二章】風を飲む 萩の月 ほや 菊のおひたしと天ぷら せり鍋 わかめ うーめん 笹かまぼこ お米は貰うもの きりたんぽ たらきく 風を飲む 【第三章】自炊は調律 自炊は調律 たまご丼 パン蒸し 好きな食べもの 献立は大行列 つくりおけぬ ねぎとろ ナッツと言いたかった 柿ピーの短刀 自炊の緑白黒赤 くる スナップえんどう 渡したいわたし お花見弁当 おわりに 初出リスト Author くどう れいん Rein Kudo 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市在住。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』『コーヒーにミルクを入れるような愛』、歌集『水中で口笛』、小説『氷柱の声』、創作童話『プンスカジャム』、絵本『あんまりすてきだったから』などがある。
コーヒーについてぼくと詩が語ること[文庫版]
¥1,650
コーヒーを語ることは、世界を語ること。 中世イスラームの地で生まれたコーヒー飲用文化の起源から、21世紀の新潮流までを詩、映画、宗教、戦争を通して語ったコーヒー本が、このたび文庫本として再編されました。巻末には「コーヒーの基礎知識」「注釈」「参考文献一覧」のほか、今回の文庫化にあたり、文筆家・喫茶写真家の川⼝葉子さんの解説文も添えられています。 「街角のカフェで何気なく一杯を口にするとき、たちのぼる湯気とともに、コーヒーが背負う光と影、コーヒーに思いを託した詩人たちの詩が浮かび上がってくる」——解説文より。 [出版社より] 著 者|小山伸二 出版社|書肆梓 定 価|1,500円+税 判 型|文庫判・並製 頁 数|312 ISBN|978-4-910260-07-5 発 行|2025年05月 Contents コーヒーを愛する未知のあなたへ 第1章 旅するコーヒー 1 はじめに、あるいは道草から始まる物語 2 ニコのコーヒーをめぐる冒険 3 眠りたくない夜のために 4 「カフェ的」なるものの誕生 イスタンブールの「コーヒーの家」・パリの初期カフェ 5 日本でのコーヒー文化の進化 西欧化と日本のコーヒー受容・日本独自のハンド・ドリップ文化 6 手のひらの時代のコーヒー 第2章 ソクラテスのカフェ 1 哲学カフェ 2 詩とコーヒー 3 スーフィーのコーヒー 4 移動と変容 5 ふたたび、戦争 6 戦争と映画 7 最後のコーヒー 第3章 コーヒー文化論一九六八/二○一八 1 明治維新から 2 学生たちの「反乱」 3 食の総合出版社のこと 4 コーヒーをめぐる書籍 5 コーヒーの雑誌『blend』 6 異彩を放った著者 7 二十一世紀のコーヒー文化 8 新しい雑誌の登場 第4章 「詩とコーヒー」試論 1 禁酒法の国のコーヒー アラビア・フランス・イタリア・ウィーン・イギリス・アメリカ 2 ユーカーズにおける「コーヒーの詩」 3 朝に一杯のコーヒーを 4 コーヒーは詩を響かせるか コーヒー基礎知識・注釈・参考文献一覧・本書に登場した映画 解説 川口葉子 Author 小山 伸二 Shinji Oyama 鹿児島県出身。書肆梓、Cloud Nine Coffee代表。東京都立大学卒業後、出版社勤務を経て、辻調理師専門学校に転職。2024年退職後も食文化概論の授業を非常勤講師として担当。日本コーヒー文化学会・常任理事。詩人としても活動。詩集に『きみの砦から世界は』(思潮社)、『ぼくたちはどうして哲学するのだろうか。』『雲の時代』『さかまく髪のライオンになって』(書肆梓)。共著に『専門家が語る! コーヒーとっておきの話』(旭屋出版)。
月の本棚 under the new moon
¥2,420
先が見通せず、前に一歩も進めないとき、しばし立ち止まって本を開き、ほかの人生を生きてみました——。月を眺めるように読んだ58作品のブックレビュー。パン店「Le Petitmec」のオウンドメディア連載に加筆。 先の見えない新月の夜にも、いつも美しい言葉がそばにあった。 月はやがて満ちていく。新しい時代への希望を綴る「読書日記」。小説から哲学、エッセイ、人類学の本まで、月を眺めるように読んで、果てしない気持ちになった58作品を紹介。 「先が見通せず、前に一歩も進めないとき、しばし立ち止まって本を開き、ほかの人生を生きてみました。そこでたくさん旅をしました。過去へも旅をして、小学校の図書室で本を読む自分にも出会いました 」——「あとがき」より。 [出版社より] 著 者|清水美穂子 出版社|書肆梓 定 価|2,200円+税 判 型|B6変型判・上製 頁 数|288 ISBN|978-4-910260-03-7 発 行|2023年04月 Contents 1 魅力的な図書室/見えないものに導かれる感覚/月を眺めるように読む/ルールとゲーム。お伽噺の娯楽/パンデミックの時代に 2 過去に属している場所/パティ・スミスの本棚/遊歩者の小説 3 ジュンパ・ラヒリの第三の言語/瞬間の連なりのアート/茶道の稽古/一杯の白湯のような本 4 それはもう遠い国ではなかった 5 本棚の写真を撮った日/小説と日記のあわいに遊ぶ 6 無声映画とキャッツテーブル/マイ・ブックショップとブラッドベリ/アメリカの路上で 7 台風に閉じ込められた日に/名もなき人たちのささやかな生と死/見つける/いとおしきもの 本書に登場する作品 『マザリング・サンデー』グレアム・スウィフト、『雲』エリック・マコーマック、『オーバーストーリー』リチャード・パワーズ、『アップルと月の光とテイラーの選択』中濵ひびき、『月の立つ林で』青山美智子、『アディ・ラルーの誰も知らない人生』V・E・シュワブ、『断絶』リン・マー、『そのひと皿にめぐりあうとき』福澤徹三、『土星の環 イギリス行脚』『アウステルリッツ』W・G・ゼーバルト、『Mトレイン』パティ・スミス、『優しい鬼』レアード・ハント、『インディアナ、インディアナ』レアード・ハント、『ネバーホーム』レアード・ハント、『オープン・シティ』テジュ・コール、『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ、『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ、『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ、『あなたを選んでくれるもの』ミランダ・ジュライ、『おるもすと』吉田篤弘、『日日是好日』森下典子、『一日一菓』木村宗慎、『まなざしの記憶 だれかの傍らで』植田正治・鷲田清一、『ガザに地下鉄が走る日』岡真理、『西欧の東』ミロスラフ・ペンコフ、『テヘランでロリータを読む』アーザル・ナフィーシー、『消失の惑星(ほし)』ジュリア・フィリップス、『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』奈倉有里、『さよならまでの読書会』ウィル・シュワルビ、『夜の舞』イサアク・エサウ・カリージョ・カン、『解毒草』アナ・パトリシア・マルティネス・フチン、『雑貨の終わり』三品輝起、『すべての雑貨』三品輝起、『冬の日誌』ポール・オースター、『トゥルー・ストーリーズ』ポール・オースター、『ケンブリッジ・サーカス』柴田元幸、『無声映画のシーン』フリオ・リャマサーレス、『名もなき人たちのテーブル』マイケル・オンダーチェ、『華氏451度』レイ・ブラッドベリ、『たんぽぽのお酒』レイ・ブラッドベリ、『アメリカの〈周縁〉をあるく 旅する人類学』中村寛・松尾眞、『語るに足る、ささやかな人生』駒沢敏器、『ボイジャーに伝えて』駒沢敏器、『彼女たちの場合は』江國香織、『庭とエスキース』奥山淳志、『ある一生』ローベルト・ゼーターラー、『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ、『使者と果実』梶村啓二、『奇跡も語る者がいなければ』ジョン・マグレガー、『こびととゆうびんやさん」カレル・チャペック、『きみがぼくを見つける』サラ・ボーム、『おやすみ、リリー』スティーヴン・ローリー、『友だち』シーグリッド・ヌーネス、『ある小さなスズメの記録』クレア・キップス。 Author 清水 美穂子 Mihoko Shimizu 文筆家。ブレッドジャーナリスト。1965年東京生まれ。All About、Yahoo! ニュース、食の専門誌など各種メディアでパンとそのつくり手を取材・執筆。趣味は茶道と毎朝の公園でのごみ拾い。著書に『月の本棚』(書肆梓)、『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)、『日々のパン手帖 パンを愉しむ something good』(メディアファクトリー)他。
水脈を聴く男
¥2,200
SOLD OUT
井戸で発見された溺死体のお腹から取り出された胎児。彼には大地の「水脈を聴く」能力が宿っていた──。 ひどい頭痛に悩まされるマリアムは井戸の深淵からの「おいで、おいで」という囁きに導かれ、ついには溺死体として発見される。しかし、その体には胎児が宿っていた。無事(サーレム)に救われたことでサーレムと名付けられた息子は、耳を澄ませると地中を流れる水の音が聴こえるようになる。その噂はあっという間に広がり、避けられ孤立するようになるが、水源を探し当て村を襲った干ばつから救うことで必要とされるようになる。その評判は遠方まで轟き、15歳の少年は「水追い師」として各地で引く手あまたになるのだが──。 アラビア半島に位置し、雨のほとんど降らない小国オマーン。地下水路(ファラジュ)による独自の灌漑システムは、峻険な岩山や荒涼とした砂漠の地を潤してきた。『バグダードのフランケンシュタイン』などが過去に受賞したアラビア語圏最高の文学賞「アラブ小説国際賞」に輝いた、水をめぐる傑作長編。 「気候変動や水資源の枯渇が世界的な課題となっている今日、この小説が描く「水に囚われる人間の姿」は、過去の物語ではなく、今まさに現代社会が直面する現実の縮図として読み解くことができる」——本書解説より。 [出版社より] 著 者|ザフラーン・アルカースィミー 訳 者|山本薫、マイサラ・アフィーフィー 出版社|書肆侃侃房 定 価|2,000円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|216 ISBN|978-4-86385-674-5 発 行|2025年05月 Author ザフラーン・アルカースィミー Zahran Alqasmi 1974年オマーン生まれの小説家・詩人。これまでに4冊の小説と10冊の詩集を刊行している。4作目となる『水脈を聴く男』(2022年)が、2023年度のアラブ小説国際賞(International Prize for Arabic Fiction)を受賞し、一躍注目を集める。 Translator ⼭本薫 Kaoru Yamamoto 慶應義塾⼤学総合政策学部准教授。東京外国語⼤学外国語学部アラビア語学科卒業、東京外国語⼤学博⼠(⽂学)。専⾨はアラブ⽂学。訳書にエミール・ハビービー『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(作品社、2006年)、アダニーヤ・シブリー『とるに⾜りない細部』(河出書房新社、2024年)など。 マイサラ・アフィーフィー Maisara Afifi エジプト出⾝。カイロ⼤学卒業後、1996年に来⽇。通訳者として働きながら、平野啓⼀郎『⽇蝕』、村上春樹『騎⼠団⻑殺し』ほか、森鴎外、太宰治、三島由紀夫らの⽇本語⼩説をこれまでに約20冊、アラビア語に翻訳している。
水棲生物——水の底のアフリカ
¥2,970
アカデミー・フランセーズ賞フランス語文学賞、全アフリカ文学賞、アマドゥ・クルマ文学賞……カメルーン出身のドキュメンタリー監督による、賞総なめの衝撃作。 ジェンダーをめぐる差別が根強く抑圧的な社会で「自分」を生きるために闘う人を映しとる。 貧富の格差、女性差別、性的マイノリティへの弾圧。 家父長制と因習に縛られ、権力闘争が渦巻く国ザンブエナ。かつて教師として働いていたカトメは、野心的な政治家の妻として夫を支えるかたわら、親友のアーティスト、サミーの創作活動を支援していた。反体制的な表現者、そして同性愛者であるサミーの個展の幕開け、それは二人の運命の新たな扉でもあった。 私たちは皆、水の底で生きている。 [出版社より] 著 者|オズヴァルド・ルワット 訳 者|大林薫 出版社|講談社 定 価|2,700円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|368 ISBN|9784065342114 発 行|2025年04月 Author オズヴァルド・ルワット Osvalde Lewat 1976年カメルーン生まれ。母親の影響で、少女時代は映画観賞や写真撮影に熱中する。パリ政治学院卒業後はカメルーンでジャーナリズムを学び、新聞社で働くが、職業上の制約や言論の不自由にぶつかる。その後、パリの国立映画学校(FEMIS)とモントリオールの国立映像音響学院(INIS)で映像制作を学び、在学中に初のショートフィルム(北米先住民を扱ったドキュメンタリー)を撮る。以降、次々とドキュメンタリー作品を制作。そのうちのいくつかは国際映画祭などで高く評価され、賞を獲得した。フォトグラファーとしても精力的に活動し、パリ、ニューヨーク、キンシャサなどの都市で写真展を開催する。 Translator 大林 薫 Kaori Obayashi フランス語翻訳家。青山学院大学フランス文学科卒業。主な訳書にジャコメッティ&ラヴェンヌ『ナチスの聖杯』『邪神の覚醒』『亡国の鉤十字』(以上、竹書房文庫、監訳)、ラウィック『わたしの町は戦場になった シリア内戦下を生きた少女の四年間』(東京創元社)、ヴィスコリオージ『モンブラン』(エディション・エフ)がある。
イメージ、それでもなお——アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真
¥2,640
監視の目を盗み、ゾンダーコマンドによって撮影された四枚の写真から、アウシュヴィッツの真理に触れることはできるのか。 もっと遠くにまで届くはずだ――。 アウシュヴィッツの被収容者たちが命がけで撮影して送り届けた、たった四枚のフィルムの切れ端。そこには地獄のすべてが写っているのか。クロード・ランズマンやジャン゠リュック・ゴダールとの対話を通じ、想像を絶する体験をそれでもなお想像するための微かな道を切り開く。 [出版社より] 著 者|ジョルジュ・ディディ=ユベルマン 訳 者|橋本一径 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|2,400円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|408 ISBN|9784582769890 発 行|2025年05月 Contents Ⅰ イメージ、すべてに抗して 地獄からもぎ取られた四枚のフィルムの切れ端 想像不可能なものすべてに逆らって 歴史の目の只中で 似たもの、似ざるもの、生き残るもの Ⅱ 全体的なイメージに抗して イメージ゠事実あるいはイメージ゠フェティッシュ イメージ゠アーカイヴあるいはイメージ゠外観 イメージ゠モンタージュあるいはイメージ゠噓 似ているイメージあるいは見せかけのイメージ 原注 訳注 初出に関する注記 訳者あとがき 平凡社ライブラリー版 訳者あとがき 解説 歴史の症候――希望としてのイメージ 田中 純 索引 Author ジョルジュ・ディディ=ユベルマン Georges Didi-Huberman 1953年フランス中部リヨン近郊サン=テティエンヌ生。リヨン大学で美術史と哲学を修めた後、パリ社会科学高等研究員(EHESS)に移る。1984年からはイタリアやアメリカで海外研究を行い、パリ大7大学勤務を経て、1990年よりパリ社会科学高等研究員助教授。著書はすでに20冊を超える。旺盛な執筆活動に加え、国際学会・シンポジウムでの発表や展覧会企画なども積極的に行っている。 Translator 橋本 一径 Kazumichi Hashimoto 1974年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、早稲田大学教授。専攻、表象文化論。
啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語
¥2,640
西洋なんて存在しなかった? 近代知の起源とされる「啓蒙思想」は、ヨーロッパ貴族のサロンではなく、じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか。海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し、自由、国家、民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす。グレーバー生前最後の著作。 [出版社より] 著 者|デヴィッド・グレーバー 訳 者|酒井隆史 出版社|岩波書店 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|230 ISBN|9784000616850 発 行|2025年04月 Contents 序 文 (とびきり)ラディカルな啓蒙主義 第一部 マダガスカル北東部の海賊と偽王 海賊がマダガスカルにやってきた 掠奪品の問題 サントマリーの実体経済 実在のリバタリアⅠ──アンブナヴラ さらなる偽王、ジョン・プランタン 年代にかんするいくつかの問題 第二部 マダガスカル人の目に映った海賊の来訪 アブラハムの子孫たちに抗する性革命? 政治のコマとしての女性 女商人と魔法のお守り 家内の諸事象 軍事的権力と性的権力の対立について 第三部 海賊の啓蒙 発端の状況 最初の挑戦 大カバリ 誓約儀礼 王になったラツィミラフ 英雄たちの戦い 宮廷と王国、そしてザナマラタの台頭 結 論 実在のリバタリアⅡ──ベツィミサラカ連合 地 図 海賊と啓蒙の時系列 訳者あとがき 文献注 参考文献 Author デヴィッド・グレーバー David Graeber ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス人類学教授.単著に『負債論──貨幣と暴力の5000年』『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』,共著に『万物の黎明──人類史を根本からくつがえす』など.「ハーパーズ・マガジン」「ガーディアン」「バフラー」などの新聞雑誌に寄稿.思想家・活動家としても名高く,ズコッティ公園の集会をオキュパイ・ウォールストリート運動につなげた.2020年9月2日死去. Translator 酒井 隆史 Takashi Sakai 1965年生まれ.大阪公立大学教授.専門は社会思想,都市史.著書に『通天閣』(青土社,サントリー学芸賞),『暴力の哲学』『完全版 自由論』(ともに河出文庫),『賢人と奴隷とバカ』(亜紀書房)など.訳書にデヴィッド・グレーバー『負債論』(共訳,以文社),『官僚制のユートピア』(以文社),『ブルシット・ジョブ』(共訳,岩波書店),グレーバー+デヴィッド・ウェングロウ『万物の黎明』(光文社),ピエール・クラストル『国家をもたぬよう社会は努めてきた』(洛北出版)など.
新版 女から生まれる
¥4,180
創立65周年記念 アドリエンヌ・リッチ三部作、待望の復刊! 1989~1990年にかけて小社より刊行されたアドリエンヌ・リッチ著『女から生まれる』『噓、秘密、沈黙。』『血、パン、詩。』復刊を望む声が多く寄せられていた三部作をこの度、新たに解説を加え、新装版で復刊いたします。今なお古びることがないリッチの力強い論考をこの機会に。 ー 父権制によって形作られる「母性」を、自身の体験を交えながらラディカルに解体する70年代フェミニズム論の名著。 地球上の人間はすべて女から生まれる――。そのことは、女を理想化し、母性神話をはびこらせる一方、女が自分自身の生き方を選択する自由を奪ってきた。男中心の社会のなかで、制度化された「母性」がかかえこむあらゆる問題を検討し、女のからだとこころを解放する視点をあきらかにする。三人の息子の母としての体験を問いなおし、歴史的文献を緻密に分析し、「あたらしい古典」としていまや世界中で大きなインパクトをもって読みつがれる、リッチのフェミニズム「母性論」の名著。解説=小川公代。 [出版社より] 著 者|アドリエンヌ・リッチ 訳 者|高橋茅香子 出版社|晶文社 定 価|3,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|536 ISBN|978-4-7949-7464-8 発 行|2025年03月 Contents はじめに 1 怒りと愛と 2「聖なる職業」 3 父親たちの王国 4 母親ー 至上なるもの 5 飼いならされた母性 6 人の手、鉄の手 7 疎外される出産 8 母親と息子、女と男 9 母であること、娘であること 10 暴力――闇をかかえる母性 おわりに 新版に寄せて――十年ののちに 訳者あとがき 訳者あとがき――新版に寄せて 解説 小川公代 原注 Author アドリエンヌ・リッチ Adrienne Rich 1929-2012年。ボルティモア生まれ。現代アメリカを代表する詩人、フェミニスト批評家。ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ在学中に、詩集『世界の変化』(イエール青年詩人賞受賞)で詩人としてデビュー。60 年代初頭以降、母性、セクシュアリティ、人種差別、反ユダヤ主義、戦争などの問題を探求する詩や論考において、個人的なものと政治的なものを結びつけることにこだわった。ルース・リリー賞、全米図書賞、ラナン財団生涯功労賞、マッカーサー・フェローなど受賞多数。 Translator 高橋 茅香子 Chikako Takahashi 1938年生まれ。東京外国語大学卒。朝日新聞社国際本部を経て翻訳家。訳書にクローディア・テイト編『黒人として女として作家として』(晶文社)、アリス・ウォーカー『メリディアン』(ちくま文庫)、チャンネ・リー『最後の場所で』『空高く』(いずれも新潮クレスト・ブックス)。著書に『英語で人生をひろげる本』(晶文社)、『英語となかよくなれる本』(文春文庫)など。
彼女たちに守られてきた
¥1,980
SOLD OUT
いつも一緒だった。彼女たちが教えてくれた、私の人生を守る方法。石井桃子、大島弓子、長くつ下のピッピ、ドラマの中の闘う人、母と作ったクッキー、カフェで一人過ごす女性…。新聞・雑誌で反響を呼んだ10年分のエッセイ。 [出版社より] 著 者|松田青子 出版社|中央公論新社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|224 ISBN|978-4-12-005897-4 発 行|2025年03月 Contents 1 時々、外に出ていこう 「さすがにこれは」 担当者 公認「ビリヤニ女」 ほか 2 「当たり前」の痛みにさよなら 「お忙しいみたいで」 古くさいマニュアルのお店で 心で握手 ほか 3 彼女たちに守られてきた 彼女たちに守られてきた 青山みるく先生と『すてきなケティ』 ドラマ『悪女』に見た希望 ほか Author 松田 青子 Aoko Matsuda 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補となり、14年にTwitter文学賞第1位。19年、短篇「女が死ぬ」がシャーリイ・ジャクスン賞短篇部門の最終候補に。21年、『おばちゃんたちのいるところ』がレイ・ブラッドベリ賞の候補となったのち、ファイアークラッカー賞、世界幻想文学大賞を受賞し、23年、日伊ことばの架け橋賞を受賞。
石の扉 キャリントン中・短篇集
¥4,180
シュルレアリスム×メキシコ魔術。 エルンストと出会いシュルレアリストになり、メキシコに渡り独自のシュルレアリスムを発展させたキャリントン。「〈石の扉〉よ、私を通して、外に出して」とリフレインする少女――。占星術・錬金術・魔術が渾然となり、死者の国からハンガリー王を探す魂の遍歴の壮大なメタフィクション「石の扉」ほか、不気味で、残酷で、夢、ブラック・ユーモアの奇妙な世界20篇。 短篇集『七頭目の馬』の戯曲を除く全篇に、「砂の駱駝」「グレゴリー氏の蝿」「ジェミマと狼」を付加し、抄録の「石の扉」を完全版とした日本版オリジナル編集。13篇は本邦初紹介。読み応えある詳細解説65頁、キャリントンの挿絵5葉添え。 [出版社より] 著 者|レオノーラ・キャリントン 訳 者|野中雅代 出版社|国書刊行会[シュルレアリスム叢書] 定 価|3,800円+税 判 型|四六判/上製・筒函入 頁 数|448 ISBN|978-4-336-07706-6 発 行|2025年04月 Contents 彼らが丘の斜面を駆けたとき 三人の猟師 鳩よ、飛べ! シリル・ド・ガンドル氏 悲しみにうちひしがれて 姉妹 白兎たち 待ちながら 七頭目の馬 中性の男 私の母は牛です 私のフランネルのニッカーズ 製薬業創始法 エト・イン・ベリクス・ルナルム・メディアリス 幸福な死体の物語 メキシコのお伽噺 グレゴリー氏の蠅 砂の駱駝 ジェミマと狼 石の扉 解説「作家レオノーラ・キャリントン」野中雅代 Author レオノーラ・キャリントン Leonora Carrington 1917-2011。イングランド生まれ。パリ、メキシコで活躍した画家、彫刻家、小説家。マックス・エルンストとの出会いからシュルレアリスム運動に参加。アンドレ・ブルトン編『黒いユーモア集』にも短篇(コント)が収録される。エルンストとの別れに精神的危機を迎えるが、メキシコ移住後はシュルレアリスムに魔術的な世界が融合し、独自の世界を展開。絵画はもちろん、不気味で、残酷で、ブラック・ユーモアに満ちた短篇・小説の人気も高い。小説の邦訳に『「美妙な死体」の物語』(月刊ペン社)、『恐怖の館』『耳ラッパ』(工作舎)がある。 Translator 野中雅代 Masayo Nonaka 比較文学・文化研究者。美術史家。「レオノーラ・キャリントン展」(東京ステーション・ギャラリー他)、「レメディオス・バロ展」(神奈川県立美術館他)、「フリーダ・カ―ロとその時代」展(Bunkamuraザ・ミュージアム他)立案・監修。メキシコ国立近代美術館招聘キュレーター。著書に『レオノーラ・キャリントン』(彩樹社)、Alan Glass (Turner)、Remedios Varo: The Mexican Years (Editorial RM)、共著にFrida Kahlo: Her Photos (Editorial RM)他、翻訳書に『恐怖の館』『耳ラッパ』(工作舎)、『夢魔のレシピ』(工作舎)、『アステカの歌』(編訳、青土社)、詩画集『クリスマスの歌』(共訳、GCプレス)がある。
パリの最後の夜
¥4,180
『ナジャ』と並ぶ、謎めいたファムファタル。 1920年代の夜のパリ。謎の女ジョルジェットにいざなわれた語り手は、セーヌ河岸で犯罪を目撃する……。ジュルジェットはパリだ、パリの夜そのもの。幻想・神秘・偶然は、この娼婦のファムファタルの圏内でうごめく——。 『ニック・カーター』を愛読していたスーポーが綴る犯罪小説は、読者を闇の迷宮へと誘う。『ナジャ』と比べて味わいたい、パリとパリの女の驚異を描いたシュルレアリスム小説。初訳短篇『オラス・ピルエルの旅』『ニック・カーターの死』を併録。読み応えある詳細解説111頁添え。 [出版社より] 著 者|フィリップ・スーポー 訳 者|谷昌親 出版社|国書刊行会[シュルレアリスム叢書] 定 価|3,800円+税 判 型|四六判/上製・筒函入 頁 数|400 ISBN|978-4-336-07703-5 発 行|2025年04月 Contents オラス・ピルエルの旅 ニック・カーターの死 パリの最後の夜 訳者解説「シュルレアリストであり小説家であるということ」谷 昌親 Author フィリップ・スーポー Philippe Soupault 1897年パリ郊外のシャヴィルで生まれ、1990年にパリで死去。フランスの詩人・作家・ジャーナリスト。アンドレ・ブルトンやルイ・アラゴンとともにダダの冒険に参加。1919年ブルトンと自動記述の実験をおこなって『磁場』を執筆し、1924年ブルトンが発表する『シュルレアリスム宣言』を待たずに、シュルレアリスムを事実上誕生させた。1926年シュルレアリスム運動から離反。1938年ファシズムの放送局に対抗する「ラジオ・チュニス」を創設。その後、アルジェリアを経由してアメリカ大陸に亡命しつつも、対独レジスタンス運動に加担する。1945年フランスに帰国。文学のみならず、美術・映画評論を手がけ、世界中を旅して紀行文を書くなど、幅広い活動をおこなった一生だった。邦訳に『磁場』(ブルトン共著、『アンドレ・ブルトン集成 第3巻』所収、人文書院)、『流れのままに』(白水社)など。 Translator 谷昌親 Masachika Tani 1955年東京生まれ。早稲田大学教授。専攻はフランス現代文学・イメージ論。1987年レーモン・ルーセルについての博士論文でパリ第三大学第三期課程博士号を取得。主著に『詩人とボクサー――アルチュール・クラヴァン伝』(青土社)、『ロジェ・ジルベール=ルコント―虚無へ誘う風』(水声社)、共著に『シュルレアリスムの射程』(せりか書房)、『クレオールの想像力――ネグリチュードから群島的思考へ』(水声社)、訳書にミシェル・レリス『オランピアの頸のリボン』(人文書院)、同『ゲームの規則IV 囁音』(平凡社)、共訳にアンリ・ベアール『アンドレ・ブルトン伝』(思潮社)、ジル・ドゥルーズ『批評と臨床』(河出書房新社)など。
割れたグラス
¥2,860
現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》創刊。第1回配本は、現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる代表作。 コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー"ツケ払いお断り"。バーの主人《頑固なカタツムリ》からの依頼で、《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々を思いのまま1冊のノートに書き留めていくことになる。 何枚ものオムツを穿いた《パンパース男》、フランスかぶれの寝取られ《印刷屋》、誰よりも長く放尿できると豪語する《蛇口女》など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。やがて、《割れたグラス》は自身についても書きはじめるのだが……。 作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異の傑作がいまここに。 フランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、ルノドー賞最終候補作にして、英国ガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」にも選出された、酔いどれたちのめくるめく狂想曲。 [出版社より] 著 者|アラン・マバンク 訳 者|桑田光平 出版社|国書刊行会 定 価|2,600円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|288 ISBN|978-4-336-07694-6 発 行|2025年04月 Author アラン・マバンク Alain Mabanckou 1966年コンゴ共和国ポワント=ノワール生まれ。首都ブラザヴィルの大学で学んだのち渡仏、法学を修める。その後は法律コンサルタントとして働く傍ら、詩人として出発する。最初の小説『赤―青―白』(1998年)はブラック・アフリカ文学大賞を受賞し、一躍注目を集める。2005年に発表した本書『割れたグラス』ではフランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、 翌年発表の『ヤマアラシの回想』(本シリーズで刊行予定)ではフランスでもっとも権威ある文学賞のひとつルノドー賞を受賞する。以降、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして、その作品は20以上の言語に翻訳され、活躍の幅を世界的なものへと広げていく。 2006年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授としてフランス語圏文学とクリエイティヴ・ライティングを教える。2015年には 国際ブッカー賞のファイナリストに選出、さらには作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任する。2022年の国際ブッカー賞では選考委員を務める。邦訳書に上述のコレージュ・ド・フランスでの講義録『アフリカ文学講義』(みすず書房)と自伝的作品『もうすぐ二〇歳』(晶文社)がある。 Translator 桑田光平 Kohei Kuwada 1974年広島県生まれ。東京大学教養学部・大学院総合文化研究科教授。専門は20世紀フランス文学・芸術。東京大学文学部で英米文学を学んだ後、同大学院でフランス文学を専攻。修士号取得後、リヨン高等師範学校、リヨン第2大学、パリ第4大学、パリ第8大学でフランス文学ならびに現代美術を学ぶ。2009年、パリ第4大学でロラン・バルトに関する博士号取得。2022年より現職。 主な著書に『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社)、『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(共著・立東舎)、『東京時影 1964/202X』(共編著、羽鳥書店)など。訳書にロラン・バルト『ロラン・バルト 中国旅行ノート』(筑摩書房)、バルテュス/セミール・ゼキ『芸術と脳科学の対話』(青土社)、ジェラール・マセ『つれづれ草』、パスカル・キニャール『もっとも猥雑なもの』(水声社)、ティフェーヌ・サモワイヨ『評伝ロラン・バルト』、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『われわれが見るもの、われわれを見つめるもの』(ともに共訳、水声社)など多数。
殺戮の宗教史[OUTLET]
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NYの9.11同時多発テロ、シャルリー・エブド社襲撃事件、パリの同時多発テロ。日本に目を向けても、『悪魔の詩』訳者殺害の謎、オウム真理教による地下鉄サリン事件など、宗教にもとづくテロが国内外で頻発している。なぜ神の名の下における「殺戮」は止まないのか?また、イスラム教は危険な宗教なのか? 十字軍や「聖戦」、魔女狩り、異端諮問から、イスラム国(IS)やアルカイダなどイスラム過激派による近現代のテロまで世界の宗教にみられる「殺戮の歴史」をたどり、その背景や宗教の教義、神の役割を徹底分析。「宗教的テロの時代」の本質を理解するための必読書。 [出版社より] 著 者|島田裕巳 出版社|東京堂出版 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|288 ISBN|9784490209341 発 行|2016年03月 Contents はじめに 第1章 宗教的テロリズムの二一世紀 テロの時代の幕開け/増え続ける犠牲者の数/危険視されるイスラム教/九・一一の実行犯はどんな人物か/ 実行犯グループとアルカイダの関係/『九・一一委員会報告書』の真偽/九・一一はアルカイダが仕組んだものではない?/ 「アルカイダ」の意味すること/組織化されたテロ集団といえるのか/「組織」なのか「ネットワーク」か/ インターネットの活用による新たな問題、ほか 第2章 イスラム教は危険な宗教なのか 頻発する宗教を背景としたテロ/シャルリ―・エブド襲撃事件の衝撃/イデオロギーの対立から「文明同士の衝突」の時代へ/ イスラム文明vs西欧を中心とした他の文明という構図/「剣かコーランか」という偏ったイメージ/ 「世界の三大宗教」発生と拡大のプロセス/政治的指導者としてのムハンマドの役割/イスラム教拡大には武力も用いられた/ それぞれの宗教の「違い」を知ること、ほか 第3章 知られていないイスラム教の根本原理 イスラム教発祥をたどる/偶像崇拝禁止の根拠/ムハンマドに求められた「調停者」という役割/イスラム教誕生の社会的必然性/ 多神教徒を殺せと神は命じた/同時に与えられた「赦し」/歴史的・社会的文脈の中で神のことばを理解する/ イスラム教の本質的性格/戒律を実行するかどうかは個人に任せられる/イスラム教全体が危険であるとみなされがちな理由、ほか 第4章 原理主義の背後にある神の絶対性 「原理主義」ということばの広がり/はじまりはキリスト教から/アメリカ社会での福音主義の台頭/ イスラム教が政治の表舞台に/宗教間の対立のはじまり/イスラム教に強く見られる「原理主義」の傾向/ 「シャリーア」とは何か/一神教は不寛容か/多神教と一神教の本質的な違いとは/神社はいつから存在したのか/ 一神教において絶対的存在である神/「再誕」という経験、ほか 第5章 神による殺戮と終末論の呪縛 神が直接手を下すとき/ユダヤ教の神の存在は絶大/「創世記」に描かれた神の非道さ/神と人類の複雑な関係/ キリスト教の「十戒」と仏教の「五戒」の共通点と違い/人類全体を滅ぼしうる一神教の神/ 「絶対神」の観念を生んだユダヤ人の苦難の歴史/善悪二元論はイラン宗教の影響/ 最後の審判とキリストの再臨――キリスト教を世界宗教とした考え方、ほか 第6章 異教や異端との戦い――十字軍について キリスト教を世界宗教にした「伝道活動」/アメリカで盛んだった「リバイバル」(信仰復興)/聖人崇拝はこうして始まった/ 三宗教にとっての聖地、エルサレム/十字軍のはじまり/聖地を目指す人々のさまざまな思惑/殉教が尊い行為とされる/ 伝道において「殺戮」はやむを得ぬもの/ローマ教皇の権威確立と「正統」「異端」という判断/異教徒や異端に対する戦い、ほか 第7章 善悪二元論という根源 日本で見られた「異端」とは/「正統」が明確に確立されなかった日本の仏教界/ カトリックで行われた異端追放の動き――「異端審問」「魔女狩り」/カタリ派が異端とされた最大の理由――「善と悪の二元論」/ 異端の代名詞「マニ教」とは/聖職者に課せられた厳しい生活の戒律/一神教の抱える根本的な矛盾と悪の存在/ 「悪」が存在する限り殺戮の歴史は終わらない、ほか 第8章 聖戦という考え方 「殺せ」か「殺すな」なのか/恐怖の神から、慈愛深き神へ/異なる信仰をもつ人間と共存するために/ 互いを受け入れ難いユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教/「ジハード」の解釈をめぐって/カリフの役割とは/ 「ジハード」は「聖戦」ではない/後世に影響を与えたタイミーヤの思想/ムハンマドの時代の信仰への回帰/ 次々と出現した過激なイスラム集団、ほか 第9章 殺戮の罪は許されるのか 「一神教」または「多神教」という観点から/神道における武装した神々/『古事記』に描かれた天照大神の怒り/ 「武神」八幡神の信仰/神社に託された戦勝への願い/密教と陰陽道による呪詛の広がり/日本における「殺戮の宗教史」/ 悪人正機説の危険性/殺戮を行った者は救済されないのか/許すということの難しさ/ 宗教は殺戮を肯定するものか、否定するのか、ほか おわりに Author 島田 裕巳 Hiromi Shimada 1953年東京生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、NPO法人葬送の自由をすすめる会会長を歴任。現在は作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師。
パウル・クレー作品集——詩と絵画の庭
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生前から、日本人に愛され続けてきた画家、クレー。その芸術世界を特徴づける6つの視点に沿って、選りすぐりの作品約140点を紹介。A4判の大画面でクレーの世界を満喫できる作品集。 [出版社より] 著 者|黒田和士 出版社|東京美術 定 価|3,400円+税 判 型|A4判/並製 頁 数|192 ISBN|9784808713126 発 行|2025年01月 Author 黒田和士 Kazushi kuroda 慶應義塾大学文学研究科修了。専門はドイツ近代美術。東京藝術大学大学美術館学芸研究員、Bunkamura ザ・ミュージアム学芸員を経て、現在、愛知県美術館学芸員。「エリック・サティとその時代」(2015年)、「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」(2021年)などの展覧会に関わったほか、「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」(2025年)を企画。また、愛知県美術館所蔵の西洋美術作品の来歴調査を進め、特集展示「『名品』はどこからきたのか?」(2023年)を企画。論文に「パウル・クレー《回心した女の堕落》 イメージと言葉の弁証法的な関係をめぐって」など。
内なるゲットー[OUTLET]
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ホロコーストに消えた母、僕は沈黙することしかできなかった。――第2次世界大戦時、ポーランドに母を残し、アルゼンチンに移住した息子の苦悩を静謐な筆致で描いた仏ベストセラー。 [出版社より] 著 者|サンティアゴ・ H・アミゴレナ 訳 者|齋藤可津子 出版社|河出書房新社 定 価|2,000円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|184 ISBN|978-4-309-20802-2 発 行|2020年08月 Author サンティアゴ・ H・アミゴレナ Santiago H. Amigorena フランスの映画監督、シナリオライター、作家。1962年ブエノスアイレス生まれ。73年にパリに亡命。25年にわたり作家活動を続け、 本書は10作目となる。 Translator 齋藤可津子 Katsuko Saito 翻訳家。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程中退。訳書に、L・コロンバニ『三つ編み』『彼女たちの部屋』、V・デパント『アポカリプス・ベイビー』、E・アベカシス『30年目の待ち合わせ』など。
苦悩[OUTLET]
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ナチス占領下のパリで強制収容所からの夫の帰りを待つ苛烈な日々を綴った、文学の限界を超えた作品。デュラスが“私の生涯で最も重要なもの”と告白する、自伝的記録。表題作の他5篇。 [出版社より] 著 者|マルグリット・デュラス 訳 者|田中倫郎 出版社|河出書房新社 定 価|3,200円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|288 ISBN|978-4-309-20764-3 発 行|2019年01月 Contents Ⅰ 苦悩 Ⅱ ムッシュウX 仮称ピエール・ラビエ アルベール・デ・キャピタール/親独義勇隊員テル 手折られた刺草 オーレリア・パリ 解説 参考文献/年表 Author マルグリット・デュラス Marguerite Duras 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 田中倫郎 Michio Tanaka 1930年、広島県生まれ。東京大学文学部美学科卒業。訳書に、デュラス『モデラート・カンタービレ』『インディア・ソング』、ヴィルコンドレほか『デュラス[愛の生涯]』、フェルミーヌ『蜜蜂職人』など。
万引きの文化史[OUTLET]
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なぜ人は万引きをするのか? その歴史は16世紀のロンドンで始まった...…。 全米の検挙者数は総人口の9%、日本の被害額は年間4500億円以上。世界第2位の万引き大国=日本、必読の一冊。 [出版社より] 著 者|レイチェル・シュタイア 訳 者|黒川由美 出版社|太田出版 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|312 ISBN|9784778313418 発 行|2012年10月 Contents 序論 第1部 万引きの歴史 1 盗みと処罰 2 窃盗症と法の変革者 3 アビー・ホフマンと電子防犯タグ 4 ロビン・フッド、バージョン2.0 第2部 実態 5 万引きする人々 6 ホット・プロダクト 7 職業的万引き犯''ブースター'' 第3部 病理 8 盗みのスリル 9 万引きセレブの盛衰 10 万引き依存症 第4部 対応策 11 盗難対策 12 損失防止(LP)の未来 13 万引きは不治の病か 14 羞恥心 結び
感染症と隔離の社会史[OUTLET]
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明治期に作られた伝染病・感染症を専門にする「避病院」に光を当てて、尾崎紅葉『青葡萄』や正宗白鳥『避病院』、現・都立病院の当直日誌などの作品や資料を現代語訳・要約しながら紹介し、感染症や医療現場の実態、防疫体制の地域格差などを掘り起こす。 ー コレラ、赤痢、ペスト、スペインかぜ……。近代以降、様々な伝染病・感染症が流行してきたが、医学はどのように対応して、どう克服してきたのか。 明治期に作られた伝染病・感染症を専門にする「避病院」に光を当てて、尾崎紅葉『青葡萄』や正宗白鳥『避病院』、与謝野晶子「感冒の床から」、現・都立病院の当直日誌などの作品や資料を現代語訳・要約しながら紹介し、感染症や医療現場の実態、防疫体制の地域格差などを掘り起こす。 著者が勤める国立病院機構埼玉病院の臨床現場から、現状や風評被害の実態、新型コロナウイルスの集団免疫による収束についての小論も収めて、感染症と隔離の日本史から「いま」と「あした」を考える視点を提供する。 [出版社より] 著 者|金川英雄 出版社|青弓社 定 価|2,400円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|204 ISBN|978-4-7872-3479-7 発 行|2020年11月 Contents まえがき 第1章 尾崎紅葉『青葡萄(ルビ:ブドウ)』とコレラ対策 1 尾崎紅葉『青葡萄』を読む 2 コレラ 3 看護人 第2章 正宗白鳥『避病院』と赤痢対策 1 正宗白鳥『避病院』を読む 2 各地の避病院 3 衛生組合と伝染病予防委員 第3章 虫が介在する感染症 1 中村為又『羽塚の土』を読む 2 ハエ 3 蚊 第4章 野崎久一「避病院覚書」から読む赤痢の経験 第5章 感染症をめぐる多文化間の問題点 1 プサン済生医院 2 朝鮮半島での防疫体制 3 ソウルの避病院 4 避病院の建設運動 5 会の結成と京城府民病室の建設 6 インドの感染症対策 第6章 都市の避病院の実態 1 駒込病院の医局日誌を読む 2 組織強化と病院間のやりくり 3 感染・殉職 4 治療 5 精神科病院の弱さ 6 逃亡他さまざまなこと 第7章 感染症最前線の記録――埼玉病院から 1 スペインかぜについて 2 埼玉病院の経験 3 ダイヤモンド・プリンセス号の患者の受け入れ 4 都市封鎖 あとがき Author 金川 英雄 Hideo Kanekawa 1953年生まれ。1980年3月、昭和大学医学部卒業、84年3月、昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学附属烏山病院、昭和大学医学部助手を経て、93年10月から東京武蔵野病院、2013年4月から横須賀市立うわまち病院、15年4月から関東労災病院勤務、18年7月から国立病院機構埼玉病院に勤務、19年4月に精神科外来を立ち上げ、現在、精神科部長。2002年3月に慶應義塾大学文学部卒業、帝京平成大学客員教授を経て、13年7月から昭和大学精神神経科教室客員教授。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医。 著書に『三浦半島の医療史――国公立病院の源流をたどる』『日本の精神医療史――明治から昭和初期まで』、共著に『精神病院の社会史』(いずれも青弓社)、翻訳・解説に『[現代語訳]呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況』(医学書院)、『[現代語訳]わが国における精神病に関する最近の施設』(青弓社)など。
共食いの博物誌——動物から人間まで[OUTLET]
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昆虫や動物、変な生き物から人間まで。なぜ生物は共食いをするのか? 共食いは進化においては合理的、極度の状況では生物として正常な反応である―—動物学者が科学的な視点から、あらゆるカニバリズムの起源と真実に果敢に踏み込んだ初のノンフィクション。 「カニバリズムというと、とかく傓情的に扱われがちだが、著者が動物学者としてセンセーショナリズムとは距離を置いていることが本書の大きな特徴となっている。ひと口に共食いといっても同種内という関係にとどまらず、血縁者同士の共食いから生殖活動にともなう共食い、子育てによる体の一部の提供まで、動物に見られるカニバリズムは実に多様である。取り上げられる動物はおなじみのものから奇妙な生物まで幅広い。動物が共食いをおこなう理由を追究するなか、彼らの行動の冷徹なまでの合理性が浮き彫りにされる」——本書「訳者あとがき」より抜粋。 [出版社より] 著 者|ビル・シャット 訳 者|藤井美佐子 出版社|太田出版 定 価|2,900円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|388 ISBN|9784778316068 発 行|2017年11月 Contents はじめに 第1部 動物 第一章 アニマルはカニバル──共食いする動物たち 第二章 お子さまランチを召し上がれ 第三章 性的共食い──大きさがものを言う 第四章 ひとりにして 第五章 ホッキョクグマはつらいよ 第六章 恐竜は共食いしたのか? 第七章 奇妙な子育て 第2部 ヒト 第八章 ネアンデルタール人とそのほかの谷の住人たち 第九章 コロンブス、カリブ族、カニバリズム 第一○章 いさかいのもと 第一一章 カニバリズムと聖書 第一二章 史上最悪の隊パーテイ 第一三章 人を食すは悪なり 第一四章 人を食すは善なり 第一五章 頭蓋ゴケとミイラ粉末 第一六章 胎盤を食べる人々 第一七章 太平洋の島々におけるカニバリズム 第一八章 狂牛病とイギリス人 第一九章 容認できるリスク おわりに 一歩先へ 謝辞 訳者あとがき カニバリズムおよび関連トピックにおける推薦書 原注 Author ビル・シャット Bill Schutt ニューヨーク州立大学で生物学修士号、コーネル大学で動物学博士号を取得。ロングアイランド大学ポスト校生物学教授およびアメリカ自然史博物館研究員。北米コウモリ学会(NASBR)理事。脊椎動物研究を専門とする動物学者のかたわら、2008年に吸血動物をテーマにしたノンフィクションDark Banquet:Blood and the Curious Lives of Blood-Feeding Creaturesで作家デビューを果たす。本書はノンフィクションとして第2作にあたる。2016年には共著で動物学者マックレディ・シリーズ第1作のミステリーHell’s Gate(邦訳『地獄の門』竹書房)、2017年には同第2作を上梓。作家としても精力的に活動を続けている。ニューヨーク州ロングアイランド在住。
シンコ・エスキーナス街の罠[OUTLET]
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テロが吹き荒れるフジモリ政権時代のペルー、リマ。戒厳令下、同性愛をひそかに楽しむ富裕層の妻たち、乱交パーティの隠し撮りでゆすられるその夫、ゴシップ誌に命をかけ闇を背負う編集長、彼を崇める記者、職を奪われ孤独の中で恨みを溜める老人……。 腐敗し退廃した街の人間模様の背後には、国家の恐るべき罠が隠されていた。ノーベル賞作家が放つ官能的かつサスペンスフルな最新作。 [出版社より] 著 者|マリオ・バルガス=リョサ 訳 者|田村さと子 出版社|河出書房新社 定 価|2,500円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|280 ISBN|9784309207827 発 行|2019年09月 Author マリオ・バルガス=リョサ Jorge Mario Pedro Vargas Llosa 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 田村 さと子 Satoko Tamura 1947年、和歌山県新宮市生まれ。お茶の水女子大学卒業後、メキシコ国立自治大学でラテンアメリカ文学を、スペイン国立マドリード大学で詩論を学ぶ。帰国後、お茶の水女子大学大学院博士課程中退。1991年、同大学にて学術博士号(Ph. D)取得。
プリンストン大学で文章/政治を語る——バルガス=リョサ特別講義[OUTLET]
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キューバ革命、ペルー大統領選、ドミニカ共和国の独裁者トルヒーリョ、解明されない犯罪……。世界を揺るがす出来事をいかにして小説化するか。文学と社会、ジャーナリズム、登場人物の造形法、物語における時間構成など、すべての小説愛好者必読のスリリングな講義録。 [出版社より] 著 者|マリオ・バルガス=リョサ 訳 者|立林良一 出版社|河出書房新社 定 価|3,000円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|272 ISBN|9784309207858 発 行|2019年11月 Contents まえがき プリンストン大学のマリオ・バルガス=リョサ 1 小説の理論 2 ジャーナリズムと文学 3 ラ・カテドラルでの対話 4 マイタの物語 5 誰がパロミノ・モレーロを殺したか 6 水を得た魚 7 チボの狂宴 8 二十一世紀のテロの脅威 Author マリオ・バルガス=リョサ Jorge Mario Pedro Vargas Llosa 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 立林 良一 Ryoichi Tatebayashi 1959年山梨県生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。同志社大学准教授。ラテンアメリカ文学研究。
日本のオカルト150年史[OUTLET]
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明治以後、今日まで150年間の、超能力・心霊現象・UFO・UMAにまつわる出来事・人物について解説。知られざる真相を公開。 科学では説明できない神秘の世界「オカルト」―。予言、超能力、UFO、心霊といった事象は、日本では案外と古くから研究されてきた。そして、1970年代には百花繚乱の様相を呈するが90年代に決定的な転機を迎え、今日に至っている。日本人は、オカルトとどのように向き合ってきたのか、真実はどこにあったのかを、本書は明らかにしていく。 [出版社より] 著 者|秋山眞人 協 力|布施泰和 出版社|河出書房新社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|352 ISBN|978-4-309-22801-3 発 行|2020年02月 Contents 序章 明治大正期―西洋文明が流入し、千里眼や霊術家が活躍 1章 昭和戦前期―軍国主義の下、オカルトが統制・利用される 2章 戦後期―知識人たちが空飛ぶ円盤や心霊に傾倒 3章 高度成長期―オカルトが物質文明に反旗を翻す 4章 1970年代―超能力・UFO・大予言…一億総オカルト化 5章 1980年代―精神世界と自己啓発が密接に結びつく 6章 1990年代―カルト教団の凶行がオカルトの転機に 7章 21世紀―猛烈な批判を浴びたオカルトの復権が始まった 終章 情報の渦に惑わされないオカルト的生き方のススメ Author 秋山 眞人 Makoto Akiyama 1960年生まれ。国際気能法研究所所長。大正大学大学院文学研究科宗教学博士課程前期修了(修士論文のテーマは、大正期における霊術及び霊術家の研究)。13歳のころから超能力少年としてマスコミに取り上げられる。ソニーや富士通、日産、ホンダなどで、超能力開発や未来予測のプロジェクトに関わる。画家としても活動し、コンサルタント、映画評論も手がける 布施 泰和 Fuse Yasukazu 1958年生まれ。英国ケント大学留学を経て、国際基督教大学を卒業(フランス文学専攻)。共同通信社経済部記者として旧大蔵省や首相官邸を担当した後、96年に退社して渡米、ハーバード大学ケネディ行政大学院ほかで修士号を取得。帰国後は国際政治や経済以外にも、精神世界や古代文明の調査、取材、執筆をおこなっている。
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